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「全日本剣道連盟居合(解説)」を読む 22011/09/11 11:08

仮想敵について

 制定居合において敵は「仮想的」とも呼ばれ、身長・体重・年齢・体力等、演武者と同じ想定とされています。

 ただし「全日本剣道連盟居合(解説)」には仮想敵という文言はなく敵の定義についても記載はありません。

【一本目】前に一人
【二本目】後ろに一人
【三本目】左に一人
【四本目】前に一人、後ろに一人
【五本目】前に一人
【六本目】前に二人、後ろに一人
【七本目】三人(前右左)
【八本目】前に一人、後ろに一人
【九本目】左に一人
【十本目】四人(四隅)
【十一本目】前に一人(?)
【十二本目】前に一人

 計二十一人の敵に対峙します。

 一日の稽古で10セット稽古すれば 210人。
 週2回するとして一年52週では、21、840人切る事になります。
 切り過ぎです。お盆にはしっかり供養してあげましょう。

 【十一本目】については、五人の敵を次々と切るという解釈や、そもそも刀法の鍛錬の形であり実際の敵対動作を想定したものではないという説明もあるようなのですが、解説書の(概要)を読むと一人の敵に対しているように読めますので「前に一人」としています。

 この二十一人の敵に対して
  ・切下して勝つ(袈裟を含む)十五人
  ・突きで勝つ 五人
  ・抜き打ちで勝つ 一人

 抜き打ちのみで勝ちを得るのは、【七本目】の右の敵だけになります。