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替鞘2012/09/07 14:01

 居合刀の替鞘を購入しました。

 今使用している鞘が、表面から見ただけでは判らないのですが内側からは完全に割れている様なので、予備として念の為の購入です。

 実は、鞘を割ったのは2回目で、最初は初段の頃に四本目「柄当て」で後ろを突く為に抜刀した時、鞘引きが不十分なまま刀をこじって抜き、割ってしまいました。

 その時は、鞘が完全に割れてしまったので、両面テープと革紐で補修してしばらく使っていたのですが、以前から刀その物が重すぎて自分には合っていないと思っていたので、それを機に居合刀ごと買い替えました。

 で、今回が2回目なのですが、今回も十本目「四方切り」で柄当てから後ろの敵に振り向く時の鞘離れで割ってしまいました。

 何年経っても進歩していませんね。

 今回は最初に書いたように、塗装面迄は割れていないけど中の接合面が剥がれている様な感じで、ちょっとこじった様な抜き付けをすると、ふわっと鞘が広がる様な嫌な感触が手の平に伝わってきます。

 それはそれで、おかしな抜き付けをした時に感覚として判るので役には立つのですが、いざ試合前とかに完全に割れたりしたら困るので、今回の購入に至った次第です。

 そろそろ真剣が欲しいなとも思っているのですが、鞘を割っている内はまだまだ駄目ですね。

「全日本剣道連盟居合(解説)」を読む 82012/09/17 10:13

切っ先の位置

 全日本剣道連盟居合(通称 制定居合)において「抜きつけたとき」もしくは「切り下ろしたとき」に切っ先の位置について正確に指定されている箇所があります。

 「全日本剣道連盟居合(解説)」の(動作)より、該当部分を抜粋します。

【一本目】(抜きつけたとき)切っ先は右肩よりわずかに下げ、右こぶしよりやや内側で止める。
(切り下ろしたとき)切っ先を水平よりわずかに下げる。
【二本目】(一本目と同じ)
【三本目】(斬り下ろしたとき)切っ先は水平よりわずかに下げ、やや左となる。
【四本目】(斬り下ろしたとき)(切っ先は一本目と同様)
【五本目】(斬り下ろしたとき)(切っ先は三本目と同様)
【六本目】(斬り下ろしたとき)刀は水平にする。
以下、十二本目まで真向から切り下ろす場合はすべて同様
【九本目】(袈裟に抜き打ちしたとき)切っ先は右こぶしよりわずかに上がったところ

 解説書では、基本的に切る箇所は仮想敵の身体の部位で示されているので、あらためて切っ先の位置を指定されている所はそれほど多くはありません。

 切り下ろしに置ける切っ先の位置は大きく3つに分類出来ます。

・座業 切っ先を水平よりわずかに下げる
・袈裟切り 切っ先は水平よりわずかに下げ、やや左となる
・立業 刀は水平にする

 日本刀の場合、刀身に反りがありますので何処を基準に「水平」とするか、という問題がありますが概ね「棟区」と「切っ先」を結んだ線が基準になると思います。

 又、「わずかに下がる」というのは水平より「刀の身幅分切っ先が下がった状態」を指す、と聞いています。よってこの場合は、「刃区」と「切っ先」を結んだ線が水平になる状態だと思われます。

 「水平」と「わずかに下がる」では、ほんの数センチの差ですが、見る人が見れば判るものなので正確に使い分けることができる稽古が必要と思われます。

余談

 袈裟切りの時、切っ先がわずかに下がるのは、仮想敵の腰部で刀を止めるのではなく、切り抜けるためにやや下がる所まで切り下ろす、と聞いたことがあり納得できたのですが、座技で何故わずかに下がるのか、明確な理由を聞いたことがありません。
 もし、御存知の方がおられましたらお教え下さい。

日常と居合2012/09/25 11:50

 基本的に居合の稽古は道場で行います。

 でも最近、居合に必要な身体作りは道場での稽古では無く、日常での身体の使い方、意識の持ち方で練らなければならないのではないか、と思っています。

 自分の場合はですが、道場での稽古は週に3時間×2日で6時間程度しかできません。残りの時間は居合とは関係ない日常を過ごしている訳です。

 生活の大部分を居合とは関係ない姿勢と意識で過ごし、道場に行った時だけ切り替えて居合モードになる。気分転換ならそれで良いでしょうが、居合を道として行ずる為にそれで良いのでしょうか。

 日常の中で、
   ・姿勢を常に意識する
   ・身体から緊張を抜いた自然体でいる
   ・歩く時や座る時に軸を意識して動く
   ・気を四方に配り油断しない
 等々、出来ること、しなければならぬ事は沢山あります。

 日常の中で身体と意識を作り、道場では刀を通してその身体の運用の稽古を行う。自分はそうありたいと思います。

 刀を持った時だけが稽古。それだけじゃ、勿体無い気がします。