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「全日本剣道連盟居合(解説)」を読む 9 ― 2012/10/12 21:47
数字で角度が指定されている箇所
全日本剣道連盟居合(通称 制定居合)において各動作に数字で角度が示されている箇所があります。
「全日本剣道連盟居合(解説)」より、該当部分を抜粋します。
作法
【携刀姿勢】 「鐺」が約四十五度後ろ下がりになるように
【神座への礼】 上体を前に約三十度傾けて
技術
【一本目】(抜きつけた時)上体は四十五度左へ傾き
(血振り)切っ先は約四十五度前下がり
以上です。
これだけの箇所でしか指定されている事をどう感じたでしょうか?
自分は思った以上に少ない、と感じました。
(数字ではなく「直角」「水平」という表現がされている箇所もありますが、それは置いておいて…)
普段稽古をしている時って、もっと色々数字を示して指導されている、若しくはしている気がしませんか?
解説書で数字で指定されている箇所は礼法内と[動作]内でも本文ではなく、注意(1)の中でのみです。顔面に抜きつけた時は○度になるとか、敵は自分からみて○度の位置にいる、とか書かれてはいません。
角度が決まっていてそれに合わせて切るのではなく、切る位置と理合が存在して初めて切る角度が決定されるのです。
居合の仮想敵は、自分と同じ体型・体格と想定されていますから、結果として誰が演武してもほぼ同じ角度で収まってしまうのではないかと思いますが、だからと言って数字ありきの稽古はいかがな物かと思います。
数字に合わせて動こうとすると、見た目は綺麗だがただそれだけの居合になってしまうのではないでしょうか。
仮想敵をしっかり目に捉えて、指定された箇所を正確に切る。その意識がないとつい数字に流されてしまうのではないかと思います。
でも、所作事できっちり指定されている所は、きっちり出来るように稽古しなければいけませんね。
ちなみに、角度を意識するときは時計をイメージすると分かりやすいと思います。
文字盤の目盛5分ぶんが15度ですから、神座への礼のときは自分が分針になったつもりで正時の位置から2時の位置まで頭を下げる感じで行って見てはいかがでしょうか。
全日本剣道連盟居合(通称 制定居合)において各動作に数字で角度が示されている箇所があります。
「全日本剣道連盟居合(解説)」より、該当部分を抜粋します。
作法
【携刀姿勢】 「鐺」が約四十五度後ろ下がりになるように
【神座への礼】 上体を前に約三十度傾けて
技術
【一本目】(抜きつけた時)上体は四十五度左へ傾き
(血振り)切っ先は約四十五度前下がり
以上です。
これだけの箇所でしか指定されている事をどう感じたでしょうか?
自分は思った以上に少ない、と感じました。
(数字ではなく「直角」「水平」という表現がされている箇所もありますが、それは置いておいて…)
普段稽古をしている時って、もっと色々数字を示して指導されている、若しくはしている気がしませんか?
解説書で数字で指定されている箇所は礼法内と[動作]内でも本文ではなく、注意(1)の中でのみです。顔面に抜きつけた時は○度になるとか、敵は自分からみて○度の位置にいる、とか書かれてはいません。
角度が決まっていてそれに合わせて切るのではなく、切る位置と理合が存在して初めて切る角度が決定されるのです。
居合の仮想敵は、自分と同じ体型・体格と想定されていますから、結果として誰が演武してもほぼ同じ角度で収まってしまうのではないかと思いますが、だからと言って数字ありきの稽古はいかがな物かと思います。
数字に合わせて動こうとすると、見た目は綺麗だがただそれだけの居合になってしまうのではないでしょうか。
仮想敵をしっかり目に捉えて、指定された箇所を正確に切る。その意識がないとつい数字に流されてしまうのではないかと思います。
でも、所作事できっちり指定されている所は、きっちり出来るように稽古しなければいけませんね。
ちなみに、角度を意識するときは時計をイメージすると分かりやすいと思います。
文字盤の目盛5分ぶんが15度ですから、神座への礼のときは自分が分針になったつもりで正時の位置から2時の位置まで頭を下げる感じで行って見てはいかがでしょうか。
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