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居合道虎の巻2012/05/03 10:49

 「居合道虎の巻 其の四/スキージャーナル」が6月上旬に発売されるみたいですね。剣道日本6月号の新連載「刀に夢中」の中で少し触れられていました。
(広告ページには載っていなかった様な気がします)

 確か「其の一」から「其の三」までは毎年発売されていたと思うのですが、昨年は発売されなかったので、もう終了したのかと思っていました。

 わりと初心者向きな内容で書かれているので、これから居合道を始めようと思っている方や、居合道ってどんな物なのだろうと興味を持たれた方にも良い本だと思います。

 上級者にも、最近の居合を取り巻く状況が解って楽しめるのでは…。




※ 2012/06/01 追記
 剣道日本7月号の同コーナーにて「居合道虎の巻 其の四」は”7月発売予定”に変更されていました。待っていたのに…。

※ 2012/07/06 追記
 剣道日本8月号では、「居合道虎の巻」については一切触れられていませんでした…。出す気あるのかしら…?同誌のホームページにある居合道のページもほったらかしだしね。

※ 2012/07/25 追記
 剣道日本9月号にて、「居合道虎の巻 其の四」の発売日は8月10日となっていました。今度こそ出るよね、ね、ね!

※ 2012/07/31 追記
Amazon で予約受付が始まっていました。


【主な内容】
◆全剣連居合の留意点……間違いやすいポイント、審査や試合で見られるポイントを全剣連居合道委員長の武田清房範士が解説します。(一~六本目)
◆古流居合・夢想神伝流の技……ご要望の多かった古流居合の解説がスタート。夢想神伝流の技について、その要義やポイントを、山崎誉範士(全剣連居合道委員)が解説します。
◆初心者の疑問、解決します……これから居合を始める超初心者が知りたいさまざまな質問に、全日本居合道大会で抜群の戦績を残した金田和久教士八段が答えます。
◆ルポ、インタビュー……若手剣士インタビュー、大学居合道部、高校の授業ルポなど、新しい世代の居合人のいきいきとした姿を伝えます。
◆日本刀、居合刀、居合衣……日本刀についての知識、居合道に欠かせない道具についての知識をさまざまな角度から集めました。

「全日本剣道連盟居合(解説)」を読む 72012/05/09 20:54

軸足について

 全日本剣道連盟居合(通称 制定居合)において体の回転や方向の転換を伴う動作については、解説書に「軸足」が指定されています。

 「軸足」とは、辞書によると「スポーツなどで、軸のように自分のからだを支えるほうの足」となっています。

 二本足で身体を支える人間にとって身体の向きを変える際は、片方の足に重心を移動し、反対の足を自由な状態にして踏みかえ、身体が向き直ったら又両足に重心を戻す、という動作をすることになると思います。(浮身とかはこの際忘れて下さい…)

 「全日本剣道連盟居合(解説)」の(動作)より、各業で軸足が指定されている箇所を抜粋します。

【一本目】(無し)
【二本目】右膝頭を軸に左膝を立てて
【三本目】(無し)
【四本目】左膝頭を軸に左足のつま先を右に回して
     左膝を軸に左足先を元にもどすと同時に
【五本目】(無し)
【六本目】右足を軸に左回りに回って
【七本目】左足を軸にして向き直ると同時に
     右足を軸にして左の敵に向き直りながら
     左足を軸にして正面の敵に向き直りながら
【八本目】右足を軸に左回りに回って
     右足を軸に左回りに回って
【九本目】右足を軸にして敵に向き直りながら
【十本目】右足を軸に右回りに回って
     左足を軸にして受流しに振りかぶり
     右足を軸にして左回りに回り
【十一本目】(無し)
【十二本目】(無し)

 いずれも正しい足捌きの為には、正しい軸足の使い方が重要であると思われます。

 ただし、方向の転換を伴うのに軸足が指定されていない所が3箇所あります。

 【六本目】の後ろの敵から前の敵に向き直る時、【十本目】の一人目の敵の拳に柄当てする時、同じく【十本目】の二人目の敵に対して「一重身」になる時、の3箇所です。

 【六本目】に関しては、後ろの敵に向き直る時と同じなので省略したとも考えられますが、似た様に前後前と回転する【八本目】では両方について同じ動作が記載されています。

 【十本目】の一人目の敵に対しては、解説書には書かれていませんが申し合わせ事項として「敵に正対する」と聞いた事があります。解説書に「正対」という言葉が無いので、軸足についても書かれていないのかと想像しています。又、二人目の敵に対しては「一重身」という言葉に何か鍵がありそうです。


 私個人の考えとして、「○足を軸として○に向き直る」とかいう場合、詳しくは「軸になる足の拇指球を支点につま先を対象となる方向に向けながら重心を軸足に移動し、反対の足を踏み変えながら腰を回し敵に正対する様に向き直る」という動作になるのでは、と思っています。

居合を始めたいと思ったら…2012/05/18 13:38

 4月を過ぎて環境が変わり新しい事にチャレンジしようとする人が増えるからでしょうか、この時期になると道場の方に見学に来られる方や入門希望の方が多くなります。
(と言っても、普段0人だったのが2、3人なる程度の話なのですが…)

 私も見学の為初めて今の道場を訪れた時は、かなり緊張したものです。
 なにせ、今迄接した事の無い武道の世界に足を踏み入れるのですから。


 居合に興味を持って、初めてみたいと思った方がまず悩まれるのは、どこへ習いに行けばよいのだろうという事ではないかと思います。

 最近はインターネットで情報をいくらでも集められます。
 情報が多すぎて、居合に色々な流派があり、複数の団体・連盟があったりで、かえってどこへ行けば良いのか判らない状況になったりもします。

 私も居合を始めようと思った時、その点でかなり悩みました。

 自宅もしくは職場から通える範囲内(片道約45分以内を想定しました)にいくつかの道場があったのですが、その中でどこにするか決めかねていたので、意を決してとりあえず自宅に近い所から見学に行く事にしました。

 最初に行ったのが今通っている道場なのですが、見学させて頂くと雰囲気も良く自宅からも近いという事で、他に見学に行くこと無く、その場でここにしようと決めてしまいました。
(冷静に判断する為、その日は一旦自宅に帰り、正式に入会を申し込んだのは次の週になります。)

 結局、入門を決めたのは流派や団体では無く、場の雰囲気と家から近いという要因だけでした。

 流派や団体には、それぞれに特色があり、各人の向き不向きもあるかと思います。
 でも、それはやってみなければ判らない事でもあります。

 だったら、自分に向いているのが何処か悩んで行動出来ないよりも、とりあえずどこでも良いから初めてみる、というのも有りだと思います。

 重要なのは続けられる事(無理せず通える距離・時間、負担にならない程度の会費)、それと、場の雰囲気に馴染めそうかどうかという点だと思います。

 思い立ったが吉日、とりあえず行動してみましょう。

 尤も、これは漠然と居合を習いたいと思い立ち、さてどうしようと悩まれている場合の話です。
 明確な意思を持ってこの流儀を学びたい、この先生に教えて欲しいというのがあれば、万難を排しその道場に行かれるべきだと思います。

「太刀打之位」の残心2012/05/24 14:55

 自分達の「太刀打之位」の演武をビデオで撮って見てみたのですが、ダメですね。

 業前に関しては、稽古量も少なくまだまだなのは判っていたのですが、一つ一つの業の終わりに残心が全く無いのが致命的にダメです。

 業が終わると一仕事終えた様な風体で、あっさりと別れて元の間合いに戻っています。

 一つずつの業が終わり互いの間合いを切る時も、相手を切っ先と目で抑え、油断なく元の位置に戻る気構えが必要です。

 打太刀は隙があれば反撃してやろうと狙い、仕太刀はそうはさせじと相手を気迫で抑え込む。
 必要なのはそんな感じでしょうか。

 「太刀打之位」もやはり、チャンバラや殺陣では無く、居合と同じく「形」の稽古なのです。

 もっと頑張りましょう!!

椅子に座る2012/05/30 08:03

 先般、居合道の昇段審査があったので見学に行ってきました。

 この段位でここまで抜ける物なのかと感心する人から、何でこれで合格?と思わざるを得ない方まで様々でした。
 (自分が受審する訳ではないので気楽なものです。来年はどうなるやら…)

 見学していて気になった点が一つ。

 段毎に数名づつ演武をしていくのですが、次の出場者は開始線の後方に用意された椅子に腰かけて待つ様になっています。

 その際、椅子への座り方が悪い人が多い様に見受けられました。

 椅子に深く腰掛け、中には背もたれに背中を預けている人もいました。
 審査会場という独特の緊張感のある場ですから、あえてリラックスしようとしていたのかも知れませんが、見栄えの良いものではありません。

 やはり勝負の場で椅子に腰掛けるときは、試合会場で審判をされている先生方の様に、座面に浅く腰かけ背筋を伸ばし気迫を持った形で座るべきではないかと思います。

 審査後、ある先生が「形はゆっくり丁寧に抜いているが、気まで抜けている人が多い」と話されていましたが、審査を待つ姿勢にも関係ある気がします。

 力は抜いても気合は抜くな!!>来年の自分へ